衰えない脳にするための食事!
口内炎は痛い。
なぜできたのか?噛んで傷つけたという要因ならわかる。
しかし、いつの間にかできた口内炎の場合は、ビタミンCが不足しているかもと考えて、レモンやミカンなどビタミンCが入ってそうなものを飲んだり食べたりする。
そうすると直りが早く感じる。また、意識してビタミンCを摂取していると口内炎ができにくい。そんな経験から、食事内容の重要性を実感。
そこで思ったのが「体や脳」にも同じことが言えるのではないかということだ。
体の免疫効果が落ちるだけで風邪をひきやすくなったり、胃の調子が悪くなると口の角の所に出来物ができたりと、体の外側に信号を出す。
外側の異変は臓器や血管の見えない異変も起こしているかもしれない、体内に出来た癌細胞は自覚症状がないまま進行しているかもしれない、しかし、一見関係なさそうなことが体の異変を知らせるシグナルを発している可能性もある。
毎日食べているモノで身体は作られる
今日食べたものが明日のカラダを作り、明日食べたものが明後日のカラダを作る。そして10年後20年後とつながってゆく。
そうした日常の食生活の中で病気になる人、病気にならない人に分かれてゆく。
食事の量と質が問われ、自分自身の取捨選択の中でコントロールできるのが食事である。
脳の健康
取捨選択は脳が決めている。過去の経験からこれを食べると調子がいいとか、これを食べると下痢をするとか記録し身体にいいモノだけを取り入れようとする。
それには脳が正常な判断ができる状態でなければならない、年を重ねるごとに脳は衰え物覚えが悪くなり忘れっぽくなる、そして認知症になればお昼ご飯を食べたことさえ忘れてしまう。
脳にいい食事や衰えない食事を意識して取ることは、それは将来のカラダの健康につながってゆく。
脳を活性化させるためのポイント
脳はとてもやわらかい臓器で骨に覆われ守られている。それだけデリケートで重要な部分。脳に使われるカロリーは運動するよりも多く消費されるといわれる。
手足の血行が悪いとうまく動かすことができないように、脳の血行が悪いと脳の働きが悪くなる。また神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンも出にくくなってしまう。脳のつながりであるシナプスも広がりにくくなってしまう。
手足の血行がいい温かくて動きやすいということは、脳の働きも動きやすい状況。手足が衰えないことは脳も衰えないことにつながってくる。
脳にいい食事
1・血行を良くする食べ物
血液がドロドロになれば血流が流れづらくなる、それが脳梗塞や心筋梗塞という病気を引き起こす可能性が高くなる。
その血液がドロドロになる要因が食事。
日常生活でトイレが詰まった経験はないだろうか?それだけでも大騒動なのだから、カラダの中にとっては血管の詰まりはまさに命に係わる重大な出来事である。
血液がドロドロにならない食生活は充分な水分補給、そして血栓になりやすいモノを避け、血がさらさらになる食べ物をとること。
・納豆
納豆にはナットウキナーゼという成分があり血をサラサラにさせる。
脳梗塞の予防でワーファリンを飲んでいる人は薬の作用を弱めてしまうため食べてはいけないといわれるほど効果がある食べ物である。
・ナッツやアーモンド
パーキンソン病はご存じだろうか?神経伝達物質「ドーパミン」が減少することによって運動機能の障害やうつ病などを引き起こされるという病。その予防として「チロシン」を含む食品を食べることがいいとされていて、その「チロシン」はナッツなどに多く含まれている成分である。
ドーパミンは意欲やモチベーションを高める作用があり、脳の働きとともに活動的に動くことで血流もよくなる相乗効果も生まれる。
・青魚
1989年に話題になったDHA。その成分は魚に多く含まれていて魚を食べると賢くなる脳が活性化するという研究成果が発表された。
海馬に多く含まれているDHA、しかしその働きはまだ完全には解明されていないが、記憶力をはじめ学習効果に大きく影響されることは確かなようである。
世界市場において寿司をはじめ魚料理がメインの日本食が世界でブームを起こしているのもそんな脳の働きに大きくかかわってのことかもしれない。
まとめ
認知症患者は2025年には700万人を突破し5人に1人の割合になるという、まさに国民病である。老いは避けられないとしても、少しでも脳を衰えさせない方法があるとするならばそれを実践すべきだと思う。
毎日の食べ物や生活習慣は今からでも変えることができる。
脳やカラダに悪いとされる食べ物を控え、少しでもいいとされる食べ物や飲み物を摂るように心がけるだけで、10年先の20年先健康で活動的な生活が送れていることにつながってゆくだろう。